ーー、『きもい』 その言葉に、心臓がドクドクと脈を打つ。 すると。 「春亜、おはよ~! いつもより来るのが遅いから心配した~!」 笑顔で迎えてくれたのは、桂弥。 彼女は、ミディアムヘアの綺麗な黒髪をなびかせて、あたしの側に寄る。 あれ? あれれ? てっきり、親友の桂弥にも嫌われると思ってたのに。 なんだか一気に、拍子抜けしてしまう。 もしかして桂弥、あたしの変なウワサを聞いていないのかな………?