そうして悩んでいるうちに。

結局、遅刻ギリギリで家を飛び出すこととなった。

しかし、そんな状況になっても。




いざ学校を目の前にすると中々入れなかった。

学校中のみんなが今日から、あたしを軽蔑の目で見ると思うから。

昇降口の周辺を、ちょっとウロウロしていたが。

あたしは覚悟を決めて靴箱でローファーから上靴に履き替える。




廊下は、すでに登校して来ている生徒で溢れかえっていた。

「でさー……、このアイドル可愛くねー?」

「えー、そうか? なんかお前きもいなー」