もう今日で最後になるんだなと思うと、悲しさがこみあげてきた。

それもこれも、全部自分が悪い。

あたしは、木乃先生に秘密を握られている。




彼はきっと、今頃、怒っているに違いない。

先生の机でウトウトしてしまった、あたしのいかがわしい行動。

それを、学校中のみんなに暴露してしまっているのかもしれない。




いや、先生の裏の顔は、ヘンタイ男だ。

かもしれないじゃなくて、絶対にそうしているに違いない。

「はぁ~……」

ベッドの上で、ため息ついてあたしは顔を両手で覆った。