ーーチュンチュン。 小鳥のさえずりで、目が覚めた。 上半身だけを起こしてみるけれど。 心も体も、いつもより重くてだるく感じた。 それもそのはず。 だって木乃先生に、昨日、めちゃくちゃキツくあたってしまったから。 あんなに感情的になるなんて何年ぶりだろう……。 ……って、そんなことよりも。 あたしは、ハンガーにかかっている制服を見る。 せっかく頑張って勉強して受かった高校なのに……。