「雛野ちゃん、朝、手伝いにこなかったから、僕、てっきりお休みかと思ったよ~」
白衣をまとった木乃先生は、にっこりと笑う。
相変わらず、アイドルみたいな可愛い顔。
甘えるような、優しい言葉遣い。
「………っ」
「ひ、雛野ちゃんどうしたの!?」
あたしは、気が付いたら泣いていた。
そして、自然と怒りが込み上げてきて、口が動く。
「………しないで」
「え?」
「あたしにもう、優しくなんてしないで!!」
木乃先生は、ポカンとした顔をしている。
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