華宮先生は、言葉を続けた。

「あの雛野春亜って生徒も、どうせ木乃先生が誘惑してだましてるんでしょう?」

………!!?

すると、木乃先生は少し考えてから。




「まぁ、そうですね。女で、あんなにウブな子いないですから」

ーーえ、え、え?

あっさりと認めた木乃先生の答えに、あたしは愕然とした。




ーー、『本当に好きなのは君だけだよ』

あれは、嘘、だったの……!?

急に涙腺が緩み、あたしは2人を見るのをやめた。

だって、今にも声に出して泣き出しそうだったから。