「ねぇ、桂弥」

「なぁに?」

学校の帰り道。

もう暗くなり始めているオレンジ色の空の下。




横にならんで歩く桂弥に、あたしは話をきりだす。

「あたし、告白しようと思うの。木乃先生に」

「えぇっ!? ど、どうしたの急に!?」

目を見開く桂弥。

あたしは手を合わせて、頭を下げた。




「ごめんっ! 恥ずかしくて今まで言えなかったんだけど……」

桂弥に伝えられずにいた出来事をすべて彼女に話すとーー。

「へー、そうなんだ」

案外、あっさりした返事をもらった。