「朝、木乃先生に伝言頼まれてたんだっけ! すっかり忘れてたっ!」

「え? で、伝言ってなに?」

ドクン、と心臓が嫌な音をたてる。




「今日当番の子がお休みだから、代理で保健室の手伝いに来て欲しいんだって!」

あたしは全身の血がサーッと引く。

な、なんというバットタイミング……!




「よかったねー! これでまた木乃っちに会えるじゃん!」

「え、あ、あはは……」

あたしは、どう反応していいのか分からずーー。

ただ、笑っていることしか出来なかった。