バタバタと去って行く足音で、あたしはようやくホッとする。
だけど、事務机の下から出ようとするとーー。
力強い腕がギュっと、あたしを包み込んだ。
「ちょっ……、睦月!?」
「悪い、もう少しだけこうしていたい。……ダメか?」
う……、そんな甘えるような表情、卑怯だよっ……。
「お前の唇美味しそう……、食べていい?」
心臓がバクバクとうるさかったけど、あたしはーー。
「うん、いいよ」
そして、あたしと睦月は事務机の下でキスを交わした。
木乃先生との秘密の恋は、まだまだこれからだ。
~END~
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