「俺の大好き伝わった?」
「…うん、じゅーぶん、です、」
「俺が十分じゃないんだそれが。言い足りない、50音じゃ表せねえもん」
たくさん言葉で伝えてくれるところ。
この状況だから言っているのではないことが分かるくらい、愛情いっぱいなところ。
「わかる?このみちゃん。50音じゃ表せないから、それ以外で伝える方法でもあるんだよ。俺がシたかったことって」
「…っ、」
「でもがっつきすぎた。ごめんこのみちゃん。だとしてもめちゃくちゃ期待してた、もう正直に言うけど。
うん、正直に言う。まじか親いねえじゃんラッキー、はい襲うつもりで呼び出しました」
正直すぎるくらい、正直なところ。
私が結多くんの好きなところは、もっともっといっぱいある。
「でも考えるとさ、クリスマスとかあるなーって」
「クリスマス…?」
「そう、性なる夜。まちがえた聖なる夜。そこにとっておいたほうがいいかなって俺は思ったんだ」



