「はー、可愛かったなあ。普段は静かなのに、たまにシャー芯が折れたときに“あっ”って声でんの。
それ聞いてニヤニヤだったよ内心」
「……悪趣味だよ、」
「ありがとう」
褒めてません。
まっったく、褒めてないんです。
「そして第3位、この自然な若干のアヒル口。俺すき、ほんとすき。ありがとう」
「あ、…はい、」
「第2位はね、今日みたいに急に変更しても文句も言わないで付き合ってくれる優しいとこ。ありがとうを100万回贈呈いたします」
「……ふふっ、」
「はいそれ1位」
え、と。
言おうとした唇は、ふわっと塞がれる。
「…笑ったかお、かわいすぎて俺がとろける」
「っ、」
「ふにゃって笑うの、このみちゃんって」
ちゅっ、ちゅっ。
くっついては離れて、またくっついて。
この状況なのに激しいものをしないところ。



