「じゃあ今から俺が好きなこのみちゃんトップ5紹介していい?」
「…はい?」
「まず第5位は身長。162センチ、けっこう高め。それを逆に気にしてるところ。大きいとちょっと恥ずかしいって?サバサバした感じに見られるからって?
まじ俺の性癖を見つけてくれてありがとう」
なぜかお礼を言われました。
ありがとうって、私はなにを聞かせられてるんだろう……。
「つぎに第4位、慣れるまで人見知り発揮する性格。俺のときだってなかなか話してくれなかったもんね。
覚えてる?席が隣になってから2週間は無言だったんだよこのみちゃん」
「……覚えて、る、よ」
席替えでまさか男女両方から人気のある、クラスの中心人物と隣になるなんて思っていなくて。
恥ずかしかったっていうか……どう話せばいいか分からなくて。
でもそれが、結多くんとの最初のきっかけだったような気がする。



