わたしの推しはオオカミ王子さま



「甘いね。甘いの、好き?」


「う、うん……大好き」


「なんか、蓮見みたいだね。甘くて美味しい」



いつも通りの流れでさらっと言うから、パッと意味がわかんなくて私は目を見開く。



りっくんの言葉の、前半。



蓮見みたい、って。

それはつまり、どういう意味でしょうか?



私の少ない脳みそじゃちっともわからない。

追試常連の脳みそは、りっくんのように良くはできていないんだ。



りっくんの言葉をそのままSNSに載せるならば、必ずハッシュタグに"とは"がついてる。



そんなアホな私の表情から感情を読み取ってくれたのか、すっと私の髪の毛をすくわれる。



髪の毛を他の人に触られることなんてほとんどなくて一瞬戸惑うけど、それでなんとなく分かった気がする。