わたしの推しはオオカミ王子さま



「全っ然!大丈夫!全然お飲みください!」



何も気にしていません。間接キス?そんなのありません。


白々しいほどテンションを爆上げして、自らコップをりっくんに差し出す。


「いいの?ありがと」と、少し遠慮しながらも手に取ったりっくんはそのまま薄くて綺麗な唇にストローをつけた。



蓮見汐架、16歳。推しとの間接キスという任務を完遂いたしました……!



固唾を飲んで見守ったその瞬間は一瞬で終わって、「ありがとう」と目を細めて優しい顔で私に返してくれる。