わたしの推しはオオカミ王子さま



グレーのリュックから、見慣れた勉強道具が取り出される。


綺麗なクラフト紙のリングノート。
私と同じ、学校指定の数学の参考書。
黒い、プラスチック製の筆箱。


文房具ひとつとってもシンプルかつ清潔感があってりっくんらしい。


そのままリュックはりっくんの足元のカゴに入っていって、彼の手は紙コップに伸びる。


紙コップを手に取って、口元に持っていって……口をつける直前で、また目が合った。