わたしの推しはオオカミ王子さま



瞬きもしたくないくらい美しいこの光景を目に焼き付けようとする私に向かって、りっくんは不思議そうに首を傾げた。


コテン、と効果音でもついてそうで、あざと属性まで身につけている彼はどこまで完璧なんだと頭を抱えたくなる。



「いつも通り、一瞬一瞬のりっくんを見逃したくなくて……」


「ははっ、またそれ?」



私のこんな頭の悪そうな発言にもりっくんは引いたりしない。

少しは呆れたり邪険に扱ってくれていいのに、私の推しは優しすぎて愛は深まるばかり。



私がこんなに大々的に、本人にまで"推しーー!!"と叫べるのは、りっくん自身の優しさと懐の深さの賜物なのだ。