「そっか、よかった。俺も放課後毎日数学の勉強できたおかげでいつもより手応えあるよ。こちらこそありがとう」
きらっきらな王子オーラに「うっ、眩しい」と思わず声がこぼれる。もはやため息に近い、心の声マックス最高潮。仏ですか神ですかりっくんさん、いやりっくん様。
自分も有意義な時間になりましたと相手に伝え、かつ、感謝までしてくださる。相手を気遣うプロなんじゃないですか。
こうやって言って、変に私に気を遣わせないようにしようとしてるんでしょ?
やっぱり完敗だよ、りっくんには。今まで勝てた試しなんて一度もないけど。これからも一生勝てる気はしない。
「で……お礼してくれるんだっけ。ん、考えてきたよ?お礼っていうか、お願い」



