わたしの推しはオオカミ王子さま




「そうなの?……テスト、できた?」



私の前の席の椅子を借りて、体は私の方へ向けて座るりっくん。


少し顔を傾けて優しく尋ねてくるから、また私は推しへの思いが溢れて口から飛び出しそうになるけど、我慢我慢。

さっき「推しの瞳には可愛く映っていたいカッコハート」って決意したばっかりじゃないか。意思弱々女汐架ちゃんも、こんな秒で覆すわけにはいかない。



……あぁ本当りっくんってかっこいいな。

いけない、言ったそばから口から出るところだった。



「うん、いままでで一番。本当にりっくんのおかげ。ありがとう」



嘘偽りはなにもなくて、思ったことをそのまま言葉にした。教え方も、りっくんに褒められたいとかいう邪な心も全部ひっくるめてりっくんのおかげ。

追試は回避できそうだよ。こんなにるんるんでテストを終えるのがこんなに最高って知らなかったです。


ありがとうりっくんフォーエバー、最高の推しだよ最強すぎ。