ガラッ

大きく音を立ててドアが開いた。

「凪~今日部活あんの?」

私は、

ないよ〜

と答える。

「へ〜」

なんでそんな反応うっすいの?

彼氏なんだからお迎え行く?

とか聞きなさいよっ。
「どうせ、凪なら大丈夫でしょ?」

私たちはクラス替えがあって、今は高2。

私の彼氏はもちろん蒼斗。

夏奈は稔くんと付き合えたみたい。

内心ホッとしている。

あの頃はまさか、嫌いなあいつと付き合うなって眼中になかった。





世界一大嫌いだった

あいつと

はじけるような笑顔で

一生

笑っていられますに。
                                    




                                                  end