【お疲れ! デートの件、なる早で連絡ちょうだい!】
「なる早で……?」
考えることにしたと言えども、全く今頭にも入れてなかった。 ごめん、聖……。
心の中で謝罪しつつ、カップラーメンを啜っていく。
「先生……どうしてたのかな」
今日会った時、もう先生じゃないと言っていた。……もしかして教師、辞めたのかな?
「ごちそうさまでした」
夕食を終えて、そのままお風呂に入る。
「……おやすみなさい」
その日の夜、私は疲れていたのかすぐに寝てしまった。
✱ ✱ ✱
「ん……っ」
次の日の朝は、早くに目が覚めた。
「もう朝か……」
重い身体をゆっくりと起こすと、いつも寝ているはずのパンダのぬいぐるみがベッドから落ちていた。
毎日一緒に寝ているパンダのぬいぐるみは、小さい頃からずっと一緒にいるパンダだ。これがないと、夜は眠れない。
私を癒やしてくれる、唯一の存在。これがないと、私の夜は始まらない。
「ふぁぁ……」
眠い……と思いつつも、洗面所で顔を洗う。
さっぱりした後は、朝ごはんを食べるため、キッチンへと行く。
今日の朝ごはんは、ピザトーストにでもしようかな……。



