それから三日後の夜、夢を見たーーー。


「綾浜、先生……?」

「花霞……俺も好きだったよ、おまえのこと」

「えっ……?」

 あれ……? これって夢……?
 なんで先生と私が、一緒にいるの……?

 え、なんで……? え?これは夢だよね? 

「花霞、俺と結婚しよう」

「え?……え、先生っ!?」

 え、ちょっとまって! こ、これはどういうこと……?!

「好きだよ、花霞……」
 
 そのまま先生の顔が、私の顔に近付いてくる。

「ーーーっ!?」

 こ、これって……キス!? もしかして、キス……?!

 そう思った時、私は唐突に目を覚ました。

「え……。な、何今の?」

 今の夢、なに……?! 

「先生……と、キス、しようとしてた?!」

 いやいや! 何でこんな夢見るの!?
 意味が分からない……! 

 せっかく聖と付き合うことを前向きに考えようとしてたのに……。なのになんで、こんな夢を見るの!?

「どうして……?」

 どうして……先生との夢を見るの? もしかして、私……。

「先生のこと……忘れられてないのかな」

 あの時好きだった先生と、こうして再会してから、私の心はなんだか忙しくなっている。