あ、そっか。偏頭痛で通院してるんだっけ……。
「どうでしたか?その後」
先生にその後のことを聞くと、先生は「大分楽になってきたよ。薬出してもらったら、大分偏頭痛の回数も減ってきた気がするよ」と少しだけ安心したような表情を見せる。
「そうですか。良かったです」
少しだけ、先生の表情が柔らかくなっていて、安心した。
「ずっと偏頭痛で悩んでたけど、ここの先生よく診てくれる人で……本当に今は診てもらって良かったと思ってる」
「良かったです。先生の身体、私も心配してたので……」
今目の前にいるのは、私が昔好きだった人。でもそれはもう、過去の話。
そう思いたいと思っていても、なぜか心の奥には今もずっと先生がいる気がしていた。
先生と今もこうして会えるだけですごく嬉しくて、なんだか心がワクワクするような、そんな気がした。
なんだろう?この複雑な感情は?
「えっ……心配してくれたのか?」
「もちろんですよ。 あの時……本当に辛そうだったから」
今は偏頭痛で悩む人はとても多い。市販薬の飲みすぎも、偏頭痛をより悪化させる原因になるとのことだ。
もちろん、薬を処方されても効果の出方には個人差があるし、薬による副作用も違う。



