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「花霞、お疲れ」

「っ……!!」

 遅めの休憩に入っていた私は、食堂でお昼ご飯を食べていた。

「ひ、聖……」

 すると食堂に、オペを終えたばかりであろう聖がやってきた。

「今昼?」

「う、うん。急患の処置が長引いちゃって……」

 昨日の今日だからか、とても気まずい……。

「それはお疲れ」

「ひ、聖は?」

 気まずいながらも、聖にそう問いかける。

「俺もさっきオペ終わったとこ」

「そっか。お疲れ様」

「おう」

 聖は外科でオペをたくさんこなしていて、腕もいい。本当に優秀だ。
 私は到底、聖には及ばない。

「今日当直か?」

「ううん、違う。今日は予定では十九時上がり」

 私はそう答えて、お茶を飲む。

「そっか。俺は今日当直、久しぶりだわ」

「そうなんだ。 頑張ってね」

 聖は「おう。じゃあ、お疲れ」と背中を向けて、歩き出す。

「……はあ」

 聖とこれから、どうやって向き合っていけばいいのだろう。
 聖とは、仲のいい同期でいたいと思ってる。 でももし聖とそういう関係になったら……私は今まで通りに、聖と接することが出来るのだろうか?

 全然、分からない……。