(琉衣くんは)極甘な国に閉じこめたい



「小雪ちゃん、本当に帰りたいの?」


「帰りたいというか……

 琉衣くんの家に
 お邪魔するなんて思ってなくて

 心の準備が…できてなくて……」


「小雪ちゃんが
 泣きついてきたんだよね?

 世界地理のテストが
 赤点ギリギリだったから
 教えて欲しいって」


「……うん」


そこを突っ込まれると
何も言い返せないよぉ。



悪っぽい笑顔を浮かべる琉衣くんの
おっしゃる通りなんですけど

琉衣くんの綺麗な顔
近すぎなんです///

私のドキドキが
限界ギリギリなんです///




付き合ってまだ3日。


陰キャな日かげ生活を
してきた私には
キラキラ輝く王子様は眩しすぎ。



慣れないなぁ。

琉衣くんの上品な美顔も
優雅な微笑みも。

サングラスをかけて
キラキラを遮断したいくらいだよ。



胸キュンを感じすぎると
私の心臓が
停止しちゃう恐れがありますので

今日はこの辺で

おいとまさせて
いただきたいのですが……