「星川昴です。1年間よろしく」
1週間後に来た転校生は確かにアイドルの星川昴で、朝からクラスが騒がしくなった。
「星川は村井の隣の席に行ってくれ」
先生に指示された星川君が私の隣の席に座り、人懐っこい笑顔を向けてきた。
「村井さん、よろしく。ところで下の名前はなんていうの?」
「世奈だけど」
「じゃあ、世奈ちゃん。僕のことは呼び捨てで良いよ」
「星川君でいい」
いくらアイドルだからってこんなに馴れ馴れしかったら私には逆効果だ。