まだ、好きでいていいですか?



「…ごめん、俺と別れて欲しい」


 と、頭を下げて言った。


 …やっぱり、そのことだよね。


 わかってたんだ、頭では。


 でも、私の心が嫌だって叫んでた。


「受験、だもんね」


 彼には夢がある。


 それを叶えるためには、今彼が志望している大学に入学しなければならない。


「うん。…ごめんな」


 彼は悪くない。でもそんなに悲しそうな顔をするから、


「…全然!将来のためだもんね!」


 と、偽りの笑顔で言った。


「…怒ってないのか?」


「怒るわけないじゃん!」


 胸が痛い。


「私、応援するね!勉強頑張ってね!」


 嫌だ、別れたくない。