「…嬉しい。よろしくお願いします」


 彼とは1年から同じクラスで、でも人気者の彼とはほとんど話す機会がなかった。


 でも、2年生の時の最後の席替えで隣の席になることができたんだ。


 多分そこでたくさん話せたのが、告白しようという決意につながったんだと思う。


 彼は男女問わずとても人気者で、スポーツ万能な完璧な男の子。


 それでいて、こんな私とも笑って話してくれる。


 本当に優しい。


「ほ、ほんとに…!?」


 だから、こんな私の告白を受けてくれるなんてことが本当に信じられない。


「本当だよ。キミとは話してて楽しいなって思ってたんだ」


 彼もあの時私と同じことを思ってくれてたなんて。


 嬉しすぎて、どうにかなりそう。


「…じゃあ、これからよろしくお願いします」


 真っ赤な顔を見られたくなくて、うつむいたまま言った。


「うん、よろしくね」


 それから、私と彼の恋人生活が始まったんだ。