キュ…っ


その笑顔を見るたびに胸が高鳴る。


遥輝のことがもっと知りたい。


もっと近くにいきたい。


ダメ…かな…?


ダメだよね…。


だって私はもうすぐ死ぬ。


夏の終わりに一緒に終わるんだから…。


「なぁ。踏み込んだこと聞いていい?」


「……なに?」


「お前の病気って治んの?」


……。


治らないって答えたら遥輝はどうする?


もう私と話してくれなくなる?


…でもまぁ、そうなったらそこまでの関係ってことだよね。


そうなったらそれを受け入れればいい。


…どうせもうすぐ死ぬんだもん。


怖いものなんてない。


「治らないよ」


ジッと目を見つめて言う。


遥輝はその目を反らすことなく、真剣に見つめ返してくれた。