ひと夏のキセキ


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プラネタリウムの上映はあっという間に終わってしまった。


すごく綺麗で神秘的な時間だった。


遥輝たちは毎年こうやって茜さんの誕生日を過ごしていたんだなぁと思うと、不思議な気持ちにもなった。


「神田先生。今日はありがとうございました」


「とんでもない。それはこっちの台詞だよ。本当にありがとう」


死ぬ前に素敵な経験ができてよかった。


もう私は人並みの経験ができないんだって思っていたから、こんなふうに出掛けられて嬉しかった。


私と遥輝と先生っていうなんとも言えない不思議なメンバーだけど、来てよかった。


「遥輝、このあと時間ある?」


あとは遥輝と話をするだけ。


ドキドキするけど、お互いの思いをもう一度ぶつけ合いたい。