ひと夏のキセキ

「…お前さ、何の話をしようと思って俺を呼んだわけ」


遥輝がようやく先生の方を見た。


「今まで苦労をかけて本当に申し訳ないと思ってる。それを伝えたかった」


目を見て真っ直ぐに伝える先生。


遥輝と先生が目を合わせているところを初めて見た。


遥輝も、今回ばかりは逸らさずにジッと先生を見ている。


変化の兆しなんだと思う。


私の病状を聞くために先生に会いに行ったり、本音をぶつけたり。


少しずつだけど遥輝は変わってる。


「……んなのただの口実なんだろ」


「何の話だ」


「…俺を絢と会わせるために呼び出したんだろ」


え…そうなの?


驚いて神田先生を見上げると、先生は小さく頷いた。