結局、何日もかけて何度も神田先生に頼み込んだおかげで条件付きの許可を貰うことに成功した。


極力人混みを避けること、暑さ対策を徹底すること、少しでも体調に違和感があったら病院に戻ること、保護者を同伴させること。


この条件だけは必ず守りなさい、と強く言われた。


両親や遥輝と話し合った結果、お祭りにはお母さんの車で行って、基本車で食べ物を食べたりすることになった。


私は普通にお祭りを楽しみたいって主張したけど、遥輝の猛反対に遇い、私が折れる形となった。


お祭りには青涼の皆も来るらしい。


久しぶりに会うから緊張しちゃうなぁ。


「どう?メイクこんな感じで大丈夫?」


「うん!ありがとうお母さん!」


体温調節ができないから浴衣は着れなかったけど、メイクはばっちりしてもらった。


おかげでいつもより自分に自信がついた気がする。