意識がもうろうとする中。

私は後悔していた。





うぅ…

もう嫌だ…!

なんでこうなるの!?





次の日。

昨日、極力保健室には近づかない!

って誓ったのに、

今度は熱が出てしまいました。

熱い…

苦しい…

「38.5度、結構熱が高いので、

ゆっくり休んでてくださいね。

私はちょっと用事があって。

職員室にいるから。

じゃあ、後はよろしくね。

橘くん。」

「はい」

え…?

今、橘って言ったよね?

なんであの人が?

ぼぅとする頭で、ぐるぐる考えて

いると。

「梨香…!大丈夫!?」

焦ったような声が。

「だ、大丈夫です!」

秋人くんがきたら、びっくりして、

さっきより良くなってきたんだ。

「もう!心配したんだよ!?」

「な、なんであなたが…!」

チュ…








え…?

な、に、?


「キスしちゃった。

前に言ったよね?

あなたじゃなくて秋人ってよべない

悪い子にはお仕置きしなくちゃね?」

「ちょ!?

お仕置きって!?」

いきなりキスされて、

戸惑っていたら、

またまた、キスで、唇をふさがれて。

「んっ…」

キスがどんどん深くなっていく。

「やっ…あっ…

もう、息が…

秋…人く…ん…」

「ね。俺、梨香が欲しい。

欲しくて欲しくて

早く自分のものにしたい。」

恥ずかしくて、顔が赤くなる。

こんなこと言われたら

勘違いしちゃうよ…

こんなことしちゃったら、

熱がうつるかもしれないのに。

会って間もない人と

キスなんてしちゃいけないって

分かってるのに。

なんで離れたいって思わないの…?

「なんか…熱で弱ってる姿ヤバい。

襲いたくなるね…」

そんな甘い声出さないで…


クラクラする。

これは、熱のせい?

それとも?

秋人くんのせい…?