バイト ~君との恋はイチゴのよう~

「君、かわいいね。新人さん?」
「えっ?はい」
翌日、会計の仕事を任されレジに立っていると、40代くらいのおじさんに声をかけられ思わず1歩後ろに下がる。
「僕、ここのケーキ好きなんだよね。また来るよ。じゃあね、北野さん」
「ありがとうございました」
名札を見られたのか、男性が外に出ると思わず息を吐きだした。
「大丈夫か?」
「えっ?あっ!大丈夫だよ!」
突然話しかけられ、声が上ずった。