*************** あの頃は大分ぎこちなかったが、今では敬称も敬語もないことの方が当たり前になった。 だが、まだまだ甘えてはくれない。 「ん………」 瑛二が寝返りをうつと、肩まで掛かっていたモーフがずれた。 俺はそれをかけ直し、額にそっと口づけを落とす。 「おやすみ、瑛二。」 お前が甘えられないなら、これからもっと甘えられるようにしてやるからな。