「一つ、金森邸で見聞きしたことは他言してはいけません。」

最後のは至って普通だったな…

「それは勿論心得てます。」

「墓まで持っていくのですよ。」

「墓まで!?」

いや、そうだな。他言無用って言ったら墓までだよな…

「わ、分かりました。」

「ですが、どーしても、言いたくなった時は、私か公之助さんに言いなさい。一緒に墓まで持って行ってあげます。」

そんなに言いたくなるようなことあるのか?

「分かりました。どーしても、言いたくなった時は椎名さんかじいちゃんに言います。」

まあ、俺はそこんとこちゃんとしてるからな。そんな言いたくなることなんてないだろうけど。

なんて思ってた俺は、3日後にはいなかった。

言いたいと言うよりも、どういうことか聞きたくなった俺は、椎名さんに突撃した。


「あ、あの!お二人はど、ど、ど、ど、どういうご関係なんでしょうか!?」


そして見たことを話し、それを一緒に墓まで持って行ってもらうことになった。