サクヤ姫はどこか嬉しそうに言う。その顔には少し前まであった怒りはなく、逆に嬉しそうだった。
「お前、これからここに来い。わらわの話し相手になれ」
「はなしあいて?」
「わらわと一緒に遊べと言ってるんだ」
「遊んでくれるの!?」
桜餅を貰った時よりも、咲也の胸に嬉しさが広がっていく。自分をようやく見てくれる人がいる、そのことがただ嬉しかったのだ。
こうして咲也は美しい桜の女神と出会い、関わることになったのである。
それから、咲也は時間を見つけてはサクヤ姫がいる丘の上の桜の木まで行くようになった。最初に出会った時に怒っていたサクヤ姫は、いつも咲也を笑って迎えてくれる。
「サクヤ姫〜!」
「やっと来たか。待っておったのじゃぞ!」
サクヤ姫が笑うと、もう半分以上散っている桜の花がピンク色に光り輝き、また満開となる。再び美しく咲き誇る桜の花に咲也が見惚れていると、サクヤ姫に軽く頬をつねられた。
「お前、これからここに来い。わらわの話し相手になれ」
「はなしあいて?」
「わらわと一緒に遊べと言ってるんだ」
「遊んでくれるの!?」
桜餅を貰った時よりも、咲也の胸に嬉しさが広がっていく。自分をようやく見てくれる人がいる、そのことがただ嬉しかったのだ。
こうして咲也は美しい桜の女神と出会い、関わることになったのである。
それから、咲也は時間を見つけてはサクヤ姫がいる丘の上の桜の木まで行くようになった。最初に出会った時に怒っていたサクヤ姫は、いつも咲也を笑って迎えてくれる。
「サクヤ姫〜!」
「やっと来たか。待っておったのじゃぞ!」
サクヤ姫が笑うと、もう半分以上散っている桜の花がピンク色に光り輝き、また満開となる。再び美しく咲き誇る桜の花に咲也が見惚れていると、サクヤ姫に軽く頬をつねられた。


