手が少し震えていて、夜明さんにバレていないかと不安になった。


しん……と、静寂が流れているリビング。


「……鈴蘭、それはどういう意味だ?」


長い沈黙を破るように、夜明さんがそう聞いてきた。


顔を上げると、まるで受け入れられていないと言わんばかりに動揺している夜明さんと目が合う。


「頼む……訂正してくれ。勘違いしてしまいそうになる」


どうやら、夜明さんは私の気持ちが本当に信じられないみたいだった。


その声が震えていることに気づいて、胸がきゅっと締め付けられた。


私……夜明さんのこと、ここまで不安にさせてしまってたんだ。