き、気づかなかったっ……。
司空さんは私の前で目線を合わせるようにひざまずく。
「夜明は決して、記憶を見たからあなたを信じたわけではありません」
あ……。
「あなたの噂を聞いて……鈴蘭様がそのような方であるはずがないと信じたからこそ、証明するために記憶を確認したのです」
夜明さんが記憶を見たとわかった時から……だから私のことを、ずっと信じてくれていたんだって思っていた。
『俺は鈴蘭を信じている。だから……鈴蘭も、俺だけを信じろ』
でも……そうじゃなかったんだ。
夜明さんは、記憶を見る前から……証拠もなにもなくても私のことを信じてくれていたんだ。
やっぱり……この人が、好きだ。
司空さんは私の前で目線を合わせるようにひざまずく。
「夜明は決して、記憶を見たからあなたを信じたわけではありません」
あ……。
「あなたの噂を聞いて……鈴蘭様がそのような方であるはずがないと信じたからこそ、証明するために記憶を確認したのです」
夜明さんが記憶を見たとわかった時から……だから私のことを、ずっと信じてくれていたんだって思っていた。
『俺は鈴蘭を信じている。だから……鈴蘭も、俺だけを信じろ』
でも……そうじゃなかったんだ。
夜明さんは、記憶を見る前から……証拠もなにもなくても私のことを信じてくれていたんだ。
やっぱり……この人が、好きだ。

