まるで私の心の内を読んだように、そう言ってくれた左藤さん。


「さ、左藤さんと右藤さんも、一緒に来てくださるんですか……?」


「もちろんでございます。私どもは鈴蘭様のお世話係ですので」


左藤さん、右藤さんっ……。


「鈴蘭様はお疲れでしょうから、本当は本日は家でゆっくりとお休みしていただきたかったんですが……」


そういえば、私の姿を見ても何も言わなかったおふたりはきっと、夜明さんから事情を聞いているはずだ。


おふたりの気遣いに、「ありがとうございます」とお礼を伝えて微笑む。


「でも、私は平気です。全然疲れていません」


さっきは大変なことが起きたけど……すぐに夜明さんが助けてくれた。