いつも電話に出ない夜明さんが、珍しくワンコールで電話に出てくれる。
「夜明さん? 俺です、雪兎です」
『ああ、どうした?』
「鈴蘭が……ブランに向かったようです」
『ああ、知っている』
「え?」
その声色は落ち着いていて、夜明さんから焦りは感じられない。
鈴蘭がブランにいるかもしれないってわかってて……どうしてそんなに落ち着いていられるんだ?
『あの女をラフに見張らせていたんだ。……昨日、ついに動き出した』
あの女って……多分、双葉妹だよな……。
「動いたって……?」
『もうブランの食堂に着く。切るぞ』
食堂?
鈴蘭は、食堂にいるのか……?
「夜明さん? 俺です、雪兎です」
『ああ、どうした?』
「鈴蘭が……ブランに向かったようです」
『ああ、知っている』
「え?」
その声色は落ち着いていて、夜明さんから焦りは感じられない。
鈴蘭がブランにいるかもしれないってわかってて……どうしてそんなに落ち着いていられるんだ?
『あの女をラフに見張らせていたんだ。……昨日、ついに動き出した』
あの女って……多分、双葉妹だよな……。
「動いたって……?」
『もうブランの食堂に着く。切るぞ』
食堂?
鈴蘭は、食堂にいるのか……?

