【side 雪兎】


鈴蘭が、使用人と一緒に部屋へ行った。


リビングに残ったのは、俺と百虎と百虎妹と司空さんと、夜明さんの5人。


「まさか……鈴ちゃんが女神だったなんてね」


最初に話し出したのは百虎で、ため息とは違う息をはぁっと吐き出した。


俺も……信じられない。


でも……鈴蘭のあの髪と瞳。


正直――息をのむほど、綺麗だった。


いや、別にあいつは、前のままでも十分綺麗だったけど。って、違う、そうじゃない……!


ただ……女神の生まれ変わりは本当に実在するのかと、鈴蘭の姿を見て納得したんだ。