さっきも、一時的に校内が騒がしくなるって言っていた……。
ただでさえ夜明さんに守られてばかりで、迷惑しかかけていないのに……私はまた、夜明さんの手を煩わせてしまった。
「いいえ、それは違います鈴蘭様」
うしろでじっと話を聞いていた司空さんが、前に出た。
「むしろ、女神の生まれ変わりが黒闇神家にいてくだされば……夜明は魔族の王子として、より名声を得ることができます」
……え?
「女神の生まれ変わりを娶るということは、英雄になったも同然です」
「ほ、本当ですか……?」
私と婚約をしたことで……夜明さんにも、利益があるの……?
「私……夜明さんの役に、立てますか……?」
ただでさえ夜明さんに守られてばかりで、迷惑しかかけていないのに……私はまた、夜明さんの手を煩わせてしまった。
「いいえ、それは違います鈴蘭様」
うしろでじっと話を聞いていた司空さんが、前に出た。
「むしろ、女神の生まれ変わりが黒闇神家にいてくだされば……夜明は魔族の王子として、より名声を得ることができます」
……え?
「女神の生まれ変わりを娶るということは、英雄になったも同然です」
「ほ、本当ですか……?」
私と婚約をしたことで……夜明さんにも、利益があるの……?
「私……夜明さんの役に、立てますか……?」

