魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~



まだ不透明な部分も多いけれど、夜明さん自身もそれ以上は知らなさそうな言い方に聞こえた。


「まだ受け入れられないだろう。動揺させてすまなかった」


首を横に振って、笑顔を返す。


夜明さんだって戸惑っているんだ。すぐには受け入れられないけど、少しずつ理解していこう。


「一時的に校内が騒がしくなって気も休まらないだろうから、この休日は俺の実家で過ごそう。どんな場所よりも安全だ」


さっきも言っていたけど、それはつまり……夜明さんのご両親にも、お会いするってこと……?


まだ心の準備ができていなかったから、一気に緊張してしまう。