魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「女神の生まれ変わりは、鈴蘭、お前だ。能力が目覚め、鈴蘭の髪色と瞳の色は変化したんだ」


「わ、私は……人間ではないということですか……?」


「そうじゃない。俺たち魔族だって、人間の一種だ。魔族の能力を受け継いでいるだけでな。つまり……鈴蘭も、女神の力を受け継いだ人間だ」


女神の力を受け継いだ……。


「あの場にいた人は……みんな女神について、知っているみたいでした……」


「ああ。魔族なら当然知っている。人間も、知っているやつは知っているだろう。特にこの学園の生徒なら、話を聞く機会はあるだろうしな」


「その、生まれ変わりは……何かよくない象徴、なんですか……?」