魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

その、女神の生まれ変わりについても……何もわかっていない。


「これからどうするの?」


百虎さんの質問に、夜明さんは真剣な表情で口を開いた。


「とりあえず、実家に鈴蘭を連れていく。この土日は黒闇神家で過ごさせる。今後のことについても、話し合う必要があるからな」


え……?


今日は金曜日だから、明日明後日を夜明さんの実家で過ごすってこと……?


そ、それはつまり、夜明さんのご両親にも……。


ひとまず、どうしても聞いておかなきゃいけないのはその“女神”について。


「あ、あの……女神の生まれ変わりっていうのは、一体なんですか……?」