魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~



「……っ」


4人とも、私の姿を見て言葉を失っている。


「本当、だったんだ……」


「鈴蘭、が……女神の生まれ変わり……?」


「都市伝説じゃ、なかったのかよ……」


「……」


こんなに風貌が変わっていたら、驚くのも無理はない。


だけど、4人は心なしか……少しだけ嬉しそうに見えた。


「これは……喜んでいいことだね」


「……うん」 


「今頃……ブランのやつらが、白目むいて頭抱えてるだろ」


「……これで、反対の異を唱えるものもいなくなるでしょう」


みんな口々に何か言っているけど、私にはまだわからないことだらけだった。