魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

 こんなやつ、ですって……?


「そうだ……お前のせいだ……」


「こいつのせいで……女神がノワールに……黒闇神夜明に奪われたんだ……ッ」


「俺たちブランを馬鹿にして……騙しやがって……」


「人間の分際で……」


 ……ちょっと待って。


 これ……まずいんじゃ……。


 怒りに満ちた表情で、今にもあたしにつかみかかろうとしているブラン生たち。


 食堂内はパニックになって、もう収拾がつかなくなっていた。


 さすがに身の危険を感じて、一歩後ずさる。


「あいつに責任を取らせろ……」


「こいつのせいだ……」


「信じて、助けてやったのに……」


 やばい……本当に……。