魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「この処罰は必ず上のものに……」


「……今すぐこの女を地獄に落とせ」


「ルイス様……」


「今すぐに、だ……!!」


バカみたいに叫んでいる白神に、耳を押さえた。


「白神様も、見損なったわ……」


 まだ騒然としている食堂内。ほとんど全員の視線が、あたしたちに集まっていた。


 白神は耐えられなかったのか、悔しそうに歯を食いしばりながら逃げるように、食堂を出て行った。


 今度は、残されたあたしに視線が集中する。


 何よ……これ……。


 全員が、かたきでもみるかのように、あたしを睨みつけてる。


「誰だよ……こんなやつを女神扱いしてたのは……!!」