「違う、俺はやってない……!」


「あ、あたしだって……」


「バレたら……父さんに殺される……」


 口々に責任を押し付けあって、みっともなく叫んでいる。


「俺たちは、双葉星蘭にそそのかされたんだ……!」


 は……?


「こいつに騙されて……」


 何よ……全部あたしのせいだっていうの……?


 馬鹿なあんたらが、勝手に信じたんでしょ。


 一番動揺していたのはルイス様で、受け入れられないのか頭を抱えていた。


 出て行こうとした鈴蘭を引き止めようとしていたけど、鈴蘭は黒闇神様に抱えられて食堂を出て行った。


 こんなはずじゃ……なかったのに……。