【side 星蘭】


 目の前の光景が、信じられなくて空いた口が塞がらない。


 薄いブラウンの髪と瞳は、透き通るような淡い空色に変わっている。


 鈴蘭が……女神の生まれ変わり?


 なんで……?


 生まれ変わりは、あたしのはずでしょ……。


 だって……ルイス様も、他のやつらも、きっと女神はあたしだって……。


「俺たちは……女神の生まれ変わりを虐げていたってことか……?」


 食堂内は混乱に包まれ、騒動化していた。


「俺はもともと、噂なんか信じてなかった……」


「お、俺だって、直接危害を加えたことはない……!」


「1ーⅣのやつらだろ、双葉鈴蘭をいじめてたのは……!」